Mac税
なにやらそんな事が言われてる様子。
同じ程度、もしくは遙かに上回るスペックと装備をもったPCが、
ずっとずっと安く買える、という事実。
「だからみなさん、MacじゃなくてPCを使いましょう」
というのがMicrosoftの言い分。
そう、MacがWin機よりも値段が高いのは事実。
そんなこたー、全てのMacユーザーは承知のうえですよ、たぶん。
でもMac買うんだっつーの。
分かってて買うの。
値段じゃねーの。
醸し出す雰囲気や、愛着、使うだけでなんとなく溢れ出る(気がする)クリエイティビティー。
そういう数字には出ない価値にMacユーザーはお金出すの。
それはまさにプライスレス。マスターカード。
アップルはずーっと長い間、
強い意志と忍耐力でそういう価値と立ち位置を作り上げてきたのですよ。
値段勝負ではない営業戦略を頑なに守り続けてきたのですよ。
そんな事もわからずに(いや、分かっててあえてか)
「値段」といういくつかの価値基準の中の一つの、
そして一番安易な基準だけで比較させようとしているMicrosoft。
まぁ、コストという意味では法人にとっては一番の説得力をもつのでしょうが…。
価値判断の基準が違うんだから、
同じ土壌で勝負するのは無理ってもんでしょ。
アップルはあいかわらずの独自路線で値段勝負する気はなさそうだし、
ライセンス発行を受けるメーカー達は最終的な営業戦略としてコストパフォーマンス勝負に掛けるしか無いわけで。
まぁ、僕としてはMacユーザーが増える増えないはどうでも良い。
でもアップルがMicrosoftを意識し始めることで、
Macらしさが無くなるのは困る。
たぶんMacユーザーが一番いやがるのはそこ。
んで、アップル自身もそれは良く分かってるハズ。
だからこれからもMacユーザーが劇的に増える、ということはないだろう。
でもそれでいい。
そうであり続けることが、
「アップルらしい」ということの証しだと思う。
シェアを伸ばす、という全ての企業にとってのミッションのひとつは
達成できないかも、だけど。
世界の消費ニーズに大革命が起こらない限り、
これもまた事実。