法というよりモラルの問題|盗作問題

「正面の面積大きくても良いから薄い冷蔵庫が欲しい」と言ったら、嫁に「そんなの、扉開けたら冷気がすぐに逃げちゃうでしょ」だって。さすが主婦。男にはない発想。一本取られました。

今回はしょうがないよ

上海万博ソングの盗作疑惑についてなのだけど、これはさすがに中国政府はチェックしきれないでしょ。
この手の問題は発注側が全てをチェックしきれないところに問題がある。
問題といっても、「なんとかチェックしろよ」という事ではなく、
本当に「もし盗作疑惑があったら諦めて謝るしかない」という事。
もしくはそういった問題を引き起こさない信頼できる発注先をしっかりと見つける努力をするしかない。

インターネットが普及して膨大なコンテンツに誰もが簡単にアクセスできるようになった現在、
提出側はその提出物の製作にあたり何かしらのインスピレーションなり、着想なりをネットから受けることも多い。
それに対して受領者側が膨大なネットの海から類似品をくまなくチェックする事など不可能である。
大学の論文、ブログのネタ、グラフィックデザイン、映画のプロット、そして音楽。
発注者が受注者/製作者から納品物を受け取る際にそれが「パクリかどうか」を確認することなんて到底無理なのだ。

ではどうするか?

であるならばこういった盗作問題を防ぐためには
提出側である受注者/製作者側がしっかりとしたモラルを持つ以外方法はないと思うのだがどうなのだろうか?

商業的な作り手であるならばその「誇り」、学生という立場であれば「学べるという事に感謝する心」の下、
己の力を存分に発揮し、(出来不出来は別として)自信を持って発表できるものを用意するというモラルに頼るしかない。
どんなにネット検索技術が向上しても、比較する技術が向上しても、この部分は本質的な問題として残る。
Googleが自らに課した存在目的「人類が使う全ての情報を集め整理する」が実現するまでにはまだしばらくは掛かるだろう。
この問題を今できる方法で抑止するためには、「刑罰を重くする」という方法しか思いつかない。
発覚したときに、社会的に大きなデメリットを課すことで、酷な言い方をすると「見せしめ」を立たせて後に続かないようにするしかない。レポートをパクった学生は退学とか。

本人が恥ずかしい

何よりも、盗作して作ったものなどいつか必ず、何かしらの形で結果が出る時がくる。
それはネット上かもしれないし、空耳アワーかもしれない、そうじゃなければ盗作者の中に溜まる黒い塊かもしれない。
ぜーったいに良い結果には繋がらない。
実は僕だってそんな経験を沢山した(笑)。
恥ずかしいですよ、なかなか。
世の中は賢いもんで、必ず誰かがどこかで見ているものです。
それがネットというツールがあればあっという間に広がります。
昔みたいにローカルエリアでちょちょっと片付けて終わりではないのですよ。
それが今回の件で良く分かったかと。有名であったり、大きな舞台であればあるほど。
あぁ、気をつけよう。甘い汁には良い事はないね。
楽しちゃイカンのです。

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