バカな欧米人と新しいビジネス
最近、驚くべきスピードでIDEのHDDが市場から姿を消していて、ちょっと焦ってるフジカワです。今のうちにいくつか購入しておくのが良いのか、いっそのこと環境を変えたほうがよいのか迷います。
バカといっても良い意味で。
別に欧米人は嫌いではありません。
むしろ旅先で私が出会った人達限定で言えば、話をしている限り非常に良い印象を受けます。
とにかく「気持ちを吐露する」「エンジョイする」といった能力に長けており、一緒に過ごしていて余計なストレスを感じない印象があります。
そしてバカです。
子供のようにはしゃぎます。
サッカーしても、汗だくになって必死に走り回ります。そしてみんな、激烈うまい。
大人のクセにテレビゲームに必死になって、コントローラーを叩きつけたりしてます。
とてもかわいい。
この国民性から新しいビジネスが生まれるのでは
で、この「バカ」という要素がビジネスを生み出す要素として大きな役割を果たしている部分もあるのでは、と考えました。
「とにかくやってみる」、「ダメだったダメでいいじゃん」という、いわゆる「ノリ」でビジネスを始められるのかな、と。
リスクの取り方が各国で違うということも一つの理由でしょうけど、その中で、リスクを果敢に負いながら何かを始めることがしやすい国民性なのかなぁ、と考えたわけです。まぁ、アメリカはともかく、ヨーロッパは国によってさまざまで、ドイツ人なんかはやっぱり「固い」「慎重」な感じは受けますが。日本人にやっぱり近い。同じような技術系工業国ですね、やっぱり。ザ・職人、みたいな。
一方日本は
一方我らが日本といえば、昔から「ゼロから1を生み出すのではなく、1を10にして輸出する国」なわけでして、根幹から新しいものを生み出すのが苦手。農耕民族的保守思想とでも言うのでしょうか、どうにも新しいものに対する不安感や疑念感をいつまでも払拭できないですね。
誰かが新しいものにチャレンジしても遠巻きに見てたり、リスクを負って新しいチャレンジに身を投じるよりも、今の安定を確保することを優先します。
企業でも
ある程度規模が大きくなると、企業も然りです。新しい技術やビジネスの芽になりそうな要素があっても、リスクを負ってそれを導入せずに、ある程度時間を置いて、調査したり様子を見たりします。この「ある程度」という期間がミソで、今の時代、この時間をいかに短くできるかが勝負の分かれ目です。ぼけっとしてるとベンチャーやフットワークの軽いところに持っていかれるし、相手は国内だけではなく世界中です。
根回しと印鑑取りに奔走している間に世の中はどんどん前に向かって走っています。
ソニーや東芝のトップが交代し、社内の命令体系もスムーズ化する方向に調整されているのも、判断スピードの向上と指揮系統の統一をすることが目的です。
一度も失敗しないで10の成功よりも10の失敗で100の成功を
日本企業は一度失敗するととてもきつい。それだけで「あぁ、あいつはダメだ」という認識になるとその後はリソースを回してもらえません。周囲の協力が得られないと当然身動き取れないので仕事が小さくなりがちです。それじゃぁ失敗は生かせない。その経験を生かせないまま、他の誰かが同じ失敗をする。
そうじゃなくて、どんどん挑戦していけばいい。いける環境に出来ればいい。一度も失敗しないように慎重に慎重に物事を進めて50年で10の成功を収めるよりも、どんどんビジネスのスピードを上げて挑戦と失敗を繰り返して10の失敗と100の成功を収めたほうがいいじゃないか、10の成功よりも90も多いんだから。十分10の失敗は償却できるよ。
というわけで
またわけわからん話になってしまったけれども、つまるところ僕が言いたいのは、
・バカな外人がうらやましい
・そんな環境が許される海外がうらやましい
・思いつきでリスクを負って何かをスタートアップできる国民性がすごくうらやましい
という妬み論でした。