数字が全てではないな、やっぱり|優良放送番組推進会議

ネドベド引退ですね。EURO2004が印象深いフジカワです、こんにちは。
最終的にはギリシャが下馬評を覆す優勝でしたが、巨漢坊主のコラー(コレル)とアナタのポスト連携はすばらしかった。今のユーべがあるのもアナタの紳士的判断の賜物です。

見たいテレビが減ってる

最近、見たいテレビがぐっと減った。
もともとバラエティーをはじめとする娯楽系の番組はそんなに前向きに見るほうではなかったけど、それでもご飯を食べるときや「他に特にすることが無いとき」には一応民放を点けてはいた。
それがどうしたかとこか、最近はめっきりザッピングの後にNHKに落ち着くことが多くなってしまった。にぎやかなのは嫌いじゃないし、お笑いだって嫌いじゃない。でも結局NHKなのだ。
これは老化現象の一つとして潔く己の変化を認めるべきなのだろうか。

僕だけじゃなかったようで安心

と思っていたら、どうも僕だけではない様子で、全体的にテレビそのものの視聴率が下がっている様子。テレビがつまらなくなってきているという話も良く聞く。全体的に番組のクオリティーが下がっているのだろう。たしかに
・不況による製作予算削減
・趣味の多様化
・インターネットの台頭
・家庭内可処分時間の減少
など、予想しうる理由はいくつか思い当たるのだけれど、じゃぁどうする?という話はまるで聞こえてこない。
なんにせよ「テレビが面白くない」と思っているのは僕だけじゃないようでちょっとほっとした。

アイデアがないと

テレビ局の番組評価基準はひとつ。「視聴率」のみ。それ自体は悪くないとはおもうのだけど、問題はその「取り方」。一言でいうと、「だんだん量を増やさなければならない麻薬のような手法」かつ、「その場限りの手法」があまりにも多い。タレントをジャブジャブ使う、衝撃的な内容、他局のパクリなどなど。
もっと製作側が「頭を使って」、視聴者に「頭を使わせる」、そして見終わった後に「頭に残る」番組を作ればいいのに、と思う。
CMだって同じ。アホみたいに大金つぎ込んでタレント使ったCMなんて日本くらい。海外では勝負のポイントは「アイデア」だ。いかに「アイデア」「ひねり」「ユーモア」のあるCMであるかが評価のポイントで、そういったCMは自然とバイラルで広がっていくものだ。今はネット、特にYouTubeのような媒体があるから効果は絶大だ。もはやタレントで商品を選ぶ時代ではなくなった。一時期のフリスクなんかが良い例だと思う。CM、中吊り、雑誌広告など、全て統一されたブランディングで展開され、僕はフリスクの新キャンペーンが展開されるたびにワクワクしながら見ていた。
TSUTAYAにいけば「世界の傑作CM」みたいなDVDもある。あれは面白い。

日本のテレビ業界を救う最後の砦

そんな中登場したのが優良放送番組推進会議。サイトは衝撃的に胡散臭いのだけれど、中身はすごい。超優良大手企業が会員となっている団体で、顧問は塩じい(これはどうでもいい)。この団体が各局番組に関するアンケートを会員企業社員に実施し、各放送ジャンル別にランキングを発表しているのだ。要は
・自分達優良企業の社員が選んだ優良番組はこれだよ
・だからこんな感じの番組を作ったほうがいいかもよ
・そうしたら僕達優良スポンサーはキミの番組にお金出すかもよ
・逆にこんな感じの番組じゃなかったらお金は出さないかもよ
という脅しのようなものである。
ポイントは優良スポンサー企業がこの組織の構成会員であるという点。彼ら以外、誰がやってもこの取り組みは意味を成さない。だって局に対して日頃お金を提供してるのは彼らだけなんだからさ(NHK除く)。まさに日本のテレビ業界を救う最後の砦。
というか、こんなことさせなくても、「視聴者が番組に何を求めていて」「スポンサーが局に何を求めて」いるのかくらい、自分達で考えて欲しいものだ。ま、そんなことすら分からないから今の現状があるのだろうけど。

ランキングが面白い

各アンケートのランキング結果を見てたらちょっと面白い。第1回アンケート調査結果「報道番組」 : 優良放送番組推進会議の中に出てくる「週間こどもニュース(NHK)」という番組があるのだけれど、この番組、回答者の年齢別ランキングでは、年齢層が上がるほど、番組のランクも上がってる(男女・年齢別平均点)。M3層、F3層ではクローズアップ現代(NHK)に告ぐ第2位。NHKのワンツーフィニッシュである。
回答者年齢層が上がるほど、順位を上げる子供向けニュース番組。いっそのこと「週間お年寄りニュース」に改名しても良いかもしれない。現代がおじいちゃん・おばあちゃんにとってどれだけ複雑になってしまったかが伺える結果。
ちなみにM1層、F1層の第一位は「WBS(テレ東)」。これは経済社会で働く人にとっては必須ですね。僕はたまに「ぷっすま」や「水曜どうでしょう」観たりしてますが。

というわけで

そろそろ番組の評価基準を複数にするか、視聴率が決して高くなくても「視聴ターゲットが明確で」「ピンポイントに高い効果が予測できる」番組作りでもしてみればいいのに。
あ、Web業界が抱える課題の一つといっしょじゃん。
というオチ。

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