欧州サッカー化する日本プロ野球界

ホンダがF1の撤退を表明したことで琢磨が狙ってるシートの競争率が上がることを心配している嫁のダンナのフジカワです。こんにちわ。

来年開催のWBCの選手選考でまたひと悶着ありそうですね。
「WBCでケガしたらチームに迷惑かかるから出ない」
「っていうか、メダルとか興味ないし(という言葉使いはしてませんが)」
「そもそも日本代表とか興味ないし」
みたいな。

いや、気持ちは分かる。
「プロ」って何ぞや、ってところでいくつか解釈はあると思うけど、その一つに
「それで飯を食う(金を稼ぐ)」
というのがあります。

野球で金を稼いでいる以上、お金にならないところで野球をしないというのは考え方として正解ですよね。
たとえメダルをもらえても、名誉をもらえても、ご飯が食べられないと意味がないわけです、極論としては。
名誉のためにWBC出て、ケガして、シーズン棒に振って、翌年年棒ダウンなんてプロとしては洒落になりません。
慣れないグラウンドででっかい相手と戦って、選手生命を脅かすケガをするリスクだって低くはないでしょうし。

実際アフリカのオリンピック選手なんかも、獲得した金メダルをその国ですぐに売却して
お金or物資に変えて母国に帰るケースなんかもありますよね。
あれがいい例なわけで。
金メダルよりも、名誉よりも、明日のご飯やカラーテレビが欲しいのです。まずは。

そんな考え方を地で行ってるのが欧州サッカー界。
彼らがメインに考えるのは所属チームと国内リーグ及び欧州チャンピオンズリーグ。
だって、仕事ですもの。
そこでサッカーすることで自分は評価され、価値が上がり、移籍市場で高値で取引されるのですもの。
一方ナショナルチームでの試合は国の威信と誇りを掛けて戦うけれども、
買ってもさほど評価は上がらない。
まぁ、彼らくらいのレベルだと、そこで光るプレーをすることで、移籍市場での評価額にも反映するかもしれませんが。
そういう意味ではナショナルカップは「新人発掘」的な側面もあり、
「さぁ、これから世界に出るぞ、みんな俺を見てくれ!!」という若い選手達の成り上がりの場所のような気がします。
実際過去のワールドカップ後、毎回数人の日本人選手がヨーロッパに渡っていますし。

というわけで、WBCを取り巻く今の日本プロ野球界も、
所属チームにおける活躍を第一に考えてWBCを辞退するのもやむなし、ということなのでしょう。

だからこそ、「俺は出る!!」という侍ベースボーラーを僕は一生懸命応援したいと思っています。
生きていく上でビジネスは大切ですし、身体が資本のスポーツ選手が
メリットよりもデメリットのほうが大きいと考えられることに全力を尽くすというのは、
大きな決断だと思います。
そんな決断をした選手達を頑張って応援して、
その中の何人かは海外スカウトの目に留まり、メジャーに行ったりするといいなぁと思います。

あ、WBC参加のご褒美に
「FA取得の短縮」とか、
「メジャー挑戦ならレンタル移籍OK」とか、
そんなアメ用意してあげたらどうだろう?

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