個人サイトが禁止の国|中国

今日、会社でマイ箸を洗った後、いつものようにそれをポケットに入れたままトイレで歯を磨いていたフジカワです、こんにちは。すると人が入ってきたのでちょっと避けたところ、その拍子にポケットから箸が落下しました。「カランカラ~ン」って。「……。」って二人で落下した二本の箸をしばし見つめていました。

個人サイトが禁止される国、中国

中国インターネット情報センターは14日、個人のインターネットサイト所有を禁じる内容の新しいインターネット政策を発表した。同センターは中国のインターネット上に流通するすべての情報を監視する政府機関だ。匿名を求めた同センターの関係者は「社会に有害な情報を広げるのを防ぐため、今後、個人的目的によるサイトは厳しく禁じる」と説明した。
中央日報 – 「ネット上のサイト、個人の所有認めず」/中国

だそうで。

実際、インターネットが存在することで良くない影響がある部分も否定できません。
一方、禁止することで享受できなくなる代表的なものとしては「表現の自由」とそこから生まれる「広い範囲での議論の場」というものがあるわけですが、中国はすでに数年前からその辺の情報を監視し続けていました。そう考えると今更な感も多少あるのですが、改めてこういう形で「発表の場」そのものを禁止するとは思い切ったものです。

思考停止と北朝鮮化

僕はインターネットは見方によってはネガティブな面も多いですが、それを上回るポジティブな面があると信じています。
現在はネット化の過渡期(あと何年続くんだろう?)にあるため、日々表面化する問題に対してさまざまな議論、仮説、対策、検証がネット上でも続けられています。そのツールとなる個人サイトを国民から取り上げる中国政府は問題解決に対する思考停止以外のなにものでもないと思う。
ネットがもたらすものはまだまだ未知数。その過程においては今よりもっと大きな問題が生じる可能性もあります。ですが、その問題解決の先には人類をさらに一歩前進させてくれるような集合知の世界が広がっているのです。
ただし、そこに至るまでは既存の問題や今後出てくるであろう問題に対して皆で頭を絞って知恵を出し、問題を解決していかなければなりません。
それを途中で止める中国は、この先どのような道を歩むのでしょうか?
・個人ブログは(検閲入るであろう)ポータルのみ
・検索結果は政府の意図が介入している(天安門事件等でおなじみ)
これではインターネットのインターネットたるべき要素が無いも同然。
日本でいうところの
・記者クラブでの発表をそのまま伝言ゲームする新聞媒体
・スポンサーの言いなりで番組内容を編集するテレビ局(NHK含む)
と一緒じゃないか。
そう、それが最初から中国の狙いなんでしょうけどね。
報道管制による人民の思想コントロール。完全に北朝鮮化です。

負けたくないなぁ

知恵の不要な単純労働という意味での「世界の工場」中国はこの先数年は揺るがないだろうけど、こういった安易な方法で国を治めようとする国には負けたくないなぁと思わずにはいられません。
僕はインターネットは人類の英知だと思うのです。良い部分も悪い部分も、人間のいろいろな面がインターネット上で表面化しています。インターネットを悪とするも善とするも、結局は人間なのです。システムそのものに悪意など無いのですから。
そういった観点から考えると、取り組むべきは人類の進歩でしょうか。紛争問題、食糧問題、環境問題などなど、人類には解決しなければならない課題が山のようにあります。それらを諦めずに解決していくことが僕達人類の大きなタスクであって、そのタスクを草の根的に解決するのに最も有効なツールがインターネットだと思うのです。
「人類共通のコミュニケーションツール」を取り上げられる中国の国民は「人類共通の問題」に取り組むことなく、「(中国政府があるべき姿とする)普通の中国人」として多くを知らないまま生きていくんだろうなぁ。
幸せと言えば幸せかもしれないけど、中国人以外の全ての地球人からみると不幸せな人生に違いない。と思えるような人生を中国人以外の人類は送っていく義務と責任と権利があるんだろうな。だって負けたくないじゃん!

国民一人ひとりの意識の高まりが結果として国力に反映されて、国際競争力に繋がるというところを証明しなきゃ!

なんだか随分とヒートアップしてしまいました。
おかしなエントリーになったけど、これもまた僕、ということで。

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