ハッとする|PLEATSPLEASEと佐藤卓

最近肌がガサガサで困ってるフジカワです、こんにちは。「おまえ、そんなキャラじゃねーだろ」とか言われるのは目にみえているのですが、良い美肌ケア情報お待ちしております。

参るね。

さて先日、いつのまにやらあるサイトにたどり着き、つらつらと見ておりました。
技術的には横にスクロールするのが面白いなぁ、と思って。
ま、それは置いといて。
画面の左右にカーソルを持っていくとアクティブになる矢印ボタンをクリックするだけじゃなく、キーボードの右ボタンを押してもスクロールするんだよね。
あ、これも置いといて。

で、で、「ほんと、色んな発想する人いるなー、おもろいなー」と思って見ていたところ、
このビジュアルで手が止まりました。
pleats please 011 ハッとする|PLEATSPLEASEと佐藤卓

実はシリーズもの

pleats please 02 ハッとする|PLEATSPLEASEと佐藤卓

pleats please 03 ハッとする|PLEATSPLEASEと佐藤卓

pleats please 04 ハッとする|PLEATSPLEASEと佐藤卓

という掲載されていたのは全4点。
ブランドはPleatsPlease。三宅一生のブランドです。
良いデザインだなーと思って海外サイトだけど頑張って読み進めていくと、
デザインを担当されたのは日本を代表するグラフィックデザイナー佐藤卓さんの事務所。
海外サイトってことはもしかしたら海外限定の展開なのかしら。
うーん、美しい。
プリーツ生地で作った寿司の色も、テクスチャーも、ライティングによる陰影も、それをタイポグラフィーと合わせて紙に落とし込んだグラフィックのバランスも全て美しい。
寿司=日本のブランド
プリーツ素材=プリーツをメインで使う洋服
ということを一瞬で伝える明快なコンセプトワークもすごい。

以前情熱大陸で佐藤卓さんの密着をしていたのを観てて、彼の
「クライアントには余計な事を言わずに、複数案の中から選ばせる(方向性を委ねる)」
というディレクションの方法にちょっと疑問を持っていた。
だって、ディレクションを任されてるのに、コンセプトワークだったり、デザインプランを複数提案して
「はい、選んでちょうだい」
ってのはちょっと無責任なんじゃないか、って思ったのだ。
でも、こういうお仕事をされているのをみると(いや、当然すごい仕事をするということは存じていたわけですが)、改めてすごいなー、とただただ思ってしまうのです。

その辺の仕事と違って、クライアントがどのコンセプトワークも、どのプランを選んでも、全て一流の仕事になって出力されるからこそできる仕事の方法なんだろうな。
「はい、捨て案」みたいなのをひょいと持参する仕事じゃないんだろうね(正直あるときもあるでしょ?ね?ね?←賛同者望む)。

なんかこういうのを見ると、ほんとにハッとするんです。
多分このデザインの前段階にはものすごいステップ数が隠されていると思うんです。
色々と複雑に考えて、考えて、考えまくって、その後にも試行錯誤の連続と度重なる調整の結果としてこの成果物が出てると思うんです。
超シンプルだけど。っていうか超シンプルなだけに。
でも、出来上がりでは決してそんなことは言わない。
「シンプルでしょ」と、「分かりやすいでしょ」と、それだけ。
ただ手抜きするだけはシンプルとは言わない。
混沌からのそぎ落としを繰り返してシェイプアップしたものだけが、本当の「意味を持つシンプル」になるんだと思う。
建築も、グラフィックも、プロダクトデザインも、そしてWebも、全ての創作物の解の「一つ」はそこに通じていると思う。

■例の横長スクロールのサイト
Thinking for a Living

■グラフィックの載ってるパーマリンク
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■佐藤卓デザイン事務所
佐藤卓デザイン事務所

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