相手が違う|富士通 充電池(2013.03.05追記あり)

20120524 01 相手が違う|富士通 充電池(2013.03.05追記あり)

すでに充電池は先行各社から定番商品が出揃っております。

エネループ|SANYO

「充電タイプの乾電池といえばコレ」という人も多いであろうエネループ。
実際のシェアはわかりませんが、イメージで言ったら僕的ナンバーワン。
我が家にも沢山あります。
SANYOはブランドは残っていますがPanasonicです。
eneloop(エネループ) | Panasonic

エボルタ|Panasonic

ロボットが自転車乗ったり、ロープでグランドキャにオン登ったりのCMで有名になった(と思う)パナソニックのエボルタ。
充電式EVOLTA(充電式電池おすすめ機器) | EVOLTAシリーズ | EVOLTA(エボルタ) | Panasonic

サイクルエナジー|SONY

知名度はイマイチっぽいけどソニーなのでそれだけで選ぶ人はいそうです。
サイクルエナジーシリーズ | バッテリー | ソニー

で、

そんな中、満を持しての登場が富士通。その名も

富士通 充電池

思わず「了解いたしました」。
と無言で頷いてしまいます。

前者三社の商品名は
「エネループ」
「エボルタ」
「サイクルエナジー」
一方の
「富士通 充電池」
です。

ばっちりですね。

カタカナネーミングの3製品が持つ爽やか感、エコロジー感、先進性、全て却下。
「富士通 充電池」
です。

そこにあるのは安定感のみ。
おじいちゃん家の懐中電灯(もちろんLEDではなく豆電球)とおばあちゃん家のラジオに入っているところが容易に想像つきます。

僕はエネループを使ってもう何年も経ってます。
とうぜんエネループが充電式であることも分かっていますし、
たとえ今から買う身だったとしても「ループ」という言葉から「充電して再利用できるな」という発想も浮かびます。

しかしおじいちゃんはそうではないかもしれません。
今まさに、これから充電式の電池を購入しようと思っているおじいちゃんが
「エネループ」と「富士通 充電池」のどちらを選ぶか。
多分後者でしょう。
だって全てにおいて間違いないもん。
おじいちゃんは「ループ」が「繰り返す」という意味を持つことを知っているか。
デザインも白ベースの単色あっさりなので
「なんかすぐ無くなりそうじゃのー」
「使い捨てなんじゃろ?」
とか思われないかどうか。
そんな心配も一切ない。

名前が
「富士通 充電池」
ですもの。
製品の機能がそのまま商品名になってるんだもの。

そして製品デザインにはさりげなく、しかしおじいちゃんには分かりやすいゴージャスな金色を使う事で
「使い捨てじゃないよ」
「ちょっと高級よ」
とお知らせ。
とどめのパッケージには単三乾電池よりも大きなサイズで「信頼の日本製!」と書いてある。
もう間違いない。
間違いようがない。

売りたい対象が先行三社とは違うのよね。

僕は多分これからもエネループを使うし買うと思います。
その一方でそうではない人もたくさーんいると思います。
割って入ろうとしなかった時点でまず正解。
「じゃ、どこを狙うか」という対象の選定も正解。
「どんなかたちでアプローチするか」という方法も正解。
たぶん僕の父は
「富士通 充電池」
を買うと思います。

—————————
2013.03.05追記
その後、実に興味深い記事を発見。
家電製品ミニレビュー – FDK「富士通充電池」 – 家電Watch
まさかの納入先を考えると同じ土俵で勝負すること自体がそもそも不可という、苦悩の末の答えだったのですね。
値段も配慮してエネループより若干高めという設定。
ただ、リンク先のレビュー結果によると出力面ではエネループよりも有利な一面を見せている富士通充電池。
こだわりがある人は上手く使い分けると良さそうです。

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