メモ・雑感|SaCSS vol.38

なんだかひさしぶりにSaCSSに行けたのでメモ・雑感をば。

セッション その1

タイトル:デザインが苦手な人へのポイント
スピーカー:@MarlboroLand((WEBオペレーターのためのWEBデザイン勉強会 主催者))

デザイナーはクライアントよりエンドユーザーを見ながら仕事したい

「クライアント/デザイナー/エンドユーザー」間でのデザイン構築プロセスで「デザイナーはクライアントにデザインを提案する」という部分があった。個人的にはそれにプラスして「デザインに対するエンドユーザーの反応をイメージする(で、ユーザーをイメージしながらデザインをクライアントに提案、という流れ)」のも良いのかなと思う。デザインはクライアントの為にするのではなくてエンドユーザーの為にしたいところ(そうは問屋が卸さないケースもなきにしもあらず)。「エンドユーザーが楽しそうに使っている様子を想像できるデザイン」をクライアントに提案し、その価値を理解してもらうのが最終的にはクライアントにとっても良い結果に繋がるのかなぁなんて思ったり思わなかったり(理想論)。

基本を抑えて大胆に

レイアウトの話も良かったです。体系的に学べると進歩も早い。自分の手探りで基礎を身に着けていくのももちろん良いけど、誰かが通った道の横に新しく道を切り開くのも時と場合による。基礎は基礎としてサクッと(もちろんしっかりと)身に付けて、残る時間は自分なりの試行錯誤に費やした方が効果的かなと思うので。レイアウト周辺の話は僕自身も写真に教えてもらいました。「動きや躍動感のある構図」なんてのは写真の最たる楽しみの一つ。自分が人生の枠をはみ出せない分、せめて被写体くらいはフレームを大いにはみ出していきたいところです。基礎をベースにしながら色々な挑戦をしていきたいところです。

セッション その2

タイトル:FireworksやってみたいけどPhotoshopやIllustratorから抜け出せない方へ、私はこうしてPhotoshopからFireworksへ移行しました
スピーカー:@komomoaichi(フリーのWebデザイナー)

Fireworksは早い

コモモさんの言う通り、Webデザインに特化してる人はFireworksの方が総合的に良いと思う。AiやPsはベクター、ビットマップそれぞれに特化したアプリなので当然良いものはできるけど、ゼロから使い始めたら習得に多少時間を要する。習得してもWebデザインのモックアップ作成→スライスという点においてはFwの方がずっと早い。AiとPsを使いながらのDTPからWeb業界に転進した最初の出勤日に「あ、ウチはFwだから、今日からこっち使ってね!」「へ?Fwってなんすか?」というところから始まった僕の経験からもそう思う。早ければ一週間、遅くとも一ヶ月Fwと向き合えば大体のツールは理解できるし、「どうやって作るか」はわかるようになるでしょう。それよりも「何を作るか」の方が大事で、それはツールの問題じゃない。話が変わっているので以下略。

ただし描画だけはIllustrator/Photoshopには敵わない

Fwの欠点は描画がイマイチという点。写真は拡大縮小で荒れ放題。パスでの斜線や傾けた矩形はドットが目立つ。グラデーションも階調がおかしい。そういう点ではAiやPsにはまったく敵わない。ま、なんでもかんでもいいとこ取りは無理だよね。そこを何とかしてくれたら本当に最高。ただ、かつてAdobeの方と話をする機会があった際にそのへんについて伺ったところ、「そっち方面の進化は優先順位は高くないと思う。それよりもモックアップをより便利に作る方向に改良していくことになりそう」なんて答えが返ってきた。そして案の定「ページ」や「ステート」などのレイヤー関連、テキスト周りの機能強化、角丸や罫線の設定周りなど、矩形の扱いやすさ向上などなど、「ラクに」「手早く」イメージを具現化する機能がグングン追加されています。ま、立ち位置としてそういうアプリケーションなのだからそれはしょうがないですね。

まとめ

まだまだ知らないことが沢山あります。デザインについてもツールについても、ところどころ歯抜けな部分は誰にでもあると思うのです。
なので、それぞれが「こんなの当たり前に知ってるよね」っていうのを共有すると、意外に「へー、知らなかったよー」なんて事も沢山あるのでしょうね。
なんだかんだで知らなくても何とかなることって結構あると思うのだけれど、それを知っている事で「より便利に」「より手軽に」「より良いモノを」作れるようになれると思う。
すばらしきかなSacss。次回もよろしくお願いします、@h2hamさん。

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