消えたWindows Live メールを復元する方法
最近の息子の動向を書こうと思いましたが、メールが消えて焦ってる方のために端折ります。
今回はメールアカウントをうっかり削除したことにより、一緒に消えたメールデータの復元という作業ですが、アカウントの削除に関わらず消えてしまったメールの復元も同じ手順でできると思います。
有償のアプリケーションを使いますよ
まず最初に大事なところを手短に。このエントリーの方法では有償のアプリケーションを使っています。無償のアプリケーションで行う方法もあるのかもしれませんが、僕の場合は時間を買いました。無償の方法を探す場合はいろいろと試行錯誤が必要になるケースが多いので今回はパス。あと、あれこれ試しているうちに復旧したいデータに別のデータが上書きされてしまい、手早くやればできたはずの復旧が結局できずに終わってしまうというケースも少なくありませんので。
使ったのは老舗の「ファイナルデータ」
というわけで今回使ったのはコレ。
今回使ったのはパッケージ版ですが、急いでいる場合はダウンロード版が良いでしょう。お店に買いに走らなくても運送屋さんが来るのを待たなくても良いので。あと、パッケージ版よりも若干安く購入できます。
心配な方は一度無料体験版で復元したいデータを見つけられるかどうかのチェックをすると良いでしょう。ただし、こちらはデータを「見つける」だけで、復元作業はできません。うまく見つけられた場合は実際に購入しましょう。
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USBメモリ等の外部記憶領域も必要な場合あり
メールデータを復旧させる場所として、メールが保存されているドライブ以外の領域が必要になります。ハードディスクのパーティションを複数に分けている場合は問題ありませんが、Cドライブのみで使っている場合は外付けHDDやUSBフラッシュメモリが必要になります。こちらも事前に用意しておきましょう。
さて、それでは早速作業を開始
画像付きなのでだらだらと長いですが、作業自体は1時間も掛からずに終わります(復元するメールの量にもよりますが)。一つ一つ、落ち着いて作業していきましょう。
まずは「ファイナルデータ10」をインストール。
おっと、ここで注意が。復元したいデータが入っているドライブにファイナルデータをセットアップすると、上手く復元できないかもとの事。ドライブのパーティションを切っている場合はCドライブじゃない方にインストールすれば良いかもしれませんが、僕の場合はCドライブ一本しかないのでそのまま進めます。ちなみにちゃんと復元できました。もしかしたらCDから起動して作業するとより良いかもしれません。
ここで一度Live Mailを起動します。消してしまったアカウントを再度設定しますが、当然ながら今まで受信してきたメールは一切入っていません。空っぽです。
ここで、後から必要になる「メールの保存場所」を調べておきましょう。左上の青いタブから「オプション」>「メール(M)…」を選びます。
オプションウインドウが開くので、上部右端の「詳細設定」タブ内、「メンテナンス」ボタンから、メンテナンスウインドウを開き、その中の「保存フォルダー(F)…」ボタンから保存場所ウインドウを開きましょう。そこには通常設定だと
C:¥Users¥ユーザー名¥AppData¥Local¥Microsoft|Windows Live Mail
となっています。これはあとから必要になるのでどこかにメモるか、コピペしておきましょう。
さて、それではデータの復元に入ります。先ほどインストールしたファイナルデータを起動。
スキャンするドライブを選びます。上で調べたメールの保存場所が”C”で始まっている場合は”C”を選べばOK。
検索するクラスタ範囲の指定を求められますが、時間が掛かるらしいのでキャンセル。僕の場合はそれで無事に復旧できました。
さて、スキャンが完了。ここからは先ほどメモした階層情報を使って、復元させたいデータを探していきます。
画面左の階層図からルートディレクトリ(C)を先頭にして、階層情報に沿ってフォルダを潜っていきましょう。
階層情報の最後になる「Windows Live Mail」フォルダを開いたら、その中に消してしまったメールアカウント名のフォルダがあるはずです。すでにアカウントを再設定していれば同じ名前に「(1)」とついたフォルダもあると思いますが、そちらは中が空っぽの新しい方なので今回は不要です。
で、右側のウインドウの今回消してしまったアカウント名のフォルダを選択し、右クリックで「復元」を選択。
ここで保存先を指定します。最初の方で説明したとおり、今回はUSBフラッシュメモリに「復元メール用フォルダ」というフォルダを作成してそこに復元しました。
今回掛かった時間はメール1,000本程度で約15分。これについては人それぞれです。添付ファイル付メールを膨大に送受信してる人は恐らくもっと掛かるでしょう。後は待つのみなので、一度リラックスして心を落ち着けてください。これが完了すれば作業は終わったも同然です。
はい、復旧作業が終わりましたか?そしたら復元メール用フォルダ内の幾つかのフォルダに入っているデータ(xxxx.eml)を、Windows Live Mailのアイテム欄にドラックアンドドロップしていきましょう。
フォルダの種類は幾つかあると思いますが、一般的には
「Deleted Items」→削除済みフォルダ
「Drafts」→下書き
「Inbox」→受信トレイ
「Junk E-mail」→迷惑メール
「Sent Items」→送信済みアイテム
に入っていたデータなりますので、それぞれにポイッと放り込んでいけば無事に復旧完了です。
上手くいかない場合
復元したフォルダに中身が入っていなかったり、消してしまったメールとは異なるメールが復元された場合は、もう一度落ち着いて上記作業をやってみましょう。復元するメールアカウントフォルダが違うものだったりする可能性もあります。
この手の作業は「必ず戻せる」という保証はありませんのでなんとも言えませんが、落ち着いて作業すれば少なくとも「本来は復旧できたのに、手順や作業内容を間違たためできなかった(と思って諦める)」という事態は避けられます。
アカウント削除でメールも消えちゃう仕様は良くないと思う
それにしても、アカウント削除で送受信メールも一緒に消えちゃうこの仕様はちょっと見直して欲しいなと思います(一度警告は出るけど)。Windowsを使う人って沢山いるじゃないですか、パパのPCを借りてる子供とか、新社会人とか、OutlookExressからWindows Live Mailに乗り換えたばかりの部長とか。この程度のヒューマンエラーは起こりうる事であり、その結果として「メール全削除」なんてクリティカルな事態に直結するってのはちょっとユーザーに厳しいなと思います。OutlookExressの時のクセでついうっかりやっちゃう人とかも多そう。
次のバージョンではここを直してくれると助かる人が多いと思うので、その辺のご対応をよろしくお願いします、Microsoftさん。