K200DがK-5になって帰ってきた|ペンタックス

最近やっとこさWordPressを3.0から3.4に変えたフジカワです。自分のは適当になってしまって駄目ですね。昔の記事を掘り返したら前回バージョンアップしたのが2010年8月だって。そりゃ酷い。

ここからが本題。

あ…ありのまま 先日 起こった事を話すぜ!
『おれはK200Dを修理に出したと思っていたら、いつのまにかK-5が届いていたんだ』
な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
おれも何をされたのかわからなかった…
20121206 K200DがK 5になって帰ってきた|ペンタックス

というわけで、

結論から先に申し上げますと、ペンタックスに修理に出していたK200Dについてペンタックスのサポートスタッフと話をした結果、まさかのK-5になって手元に戻ってきました。

交換前の主な症状

電源まわり。充電したてのバッテリーを入れてもすぐにバッテリー残量ゼロになったり、時には入れた直後からゼロだったり。あまりに不安定でちょっと仕事に使うときには完全にドキドキ学園。
イベント中の撮影途中でこの症状がでると完全にアウト。一度この症状が出るとホットスタートでも無理。別の満充電バッテリーを入れてもダメ。そんな症状でした。
そんなわけで途中からは妻のカメラ(同じK200D)を予備機として借りつつ、二台体制で臨んでいました。
(「おまえ、仕事で使うならいつだって二台体制だろうが」という突っ込みはこの際スルー)

経緯

もうね、長きに渡っての話なのであんまり覚えてないんですよ。
とりあえず最初はメーカーではなくて購入したカメラのキタムラに持っていった事は覚えています。割と早い時期で、保障期間がまだ残ってる頃だったと記憶しています。

その後はなんだか調子が良いなぁ、という気がしていたのだけれどまさかの再発。
しばらくは「修理してもらったんだからバッテリーとか充電器とか、とにかくこちら側の問題だろう」と、色々試行錯誤する日々が続くわけです。僕がK200Dを選んだ理由である乾電池ですね。エネループ4本1セットを4セットで使っていたのですが、新しいエネループを買ってみたり、充電器を買ってみたり。それでも上手くいかず、挙句の果てに「(新旧関わらず)そもそもエネループという商品自体が駄目なんじゃないか?1.2Vだし」と、エネループ自体を疑いだしてテスターまで買ってくる始末。
ちなみにそれで分かった事は、エネループは公称電圧1.2Vですが満充電でテスターチェックすると1.4V近くの電圧があります(マメ知識)。
振り返ってみたらこんなエントリーも書いてました。

スグラボ » カメラ | バッテリー残量ゼロで困ってる件|K200D+エネループ

当時、同じような悩みをもったK200Dユーザーはいないかとググッてみたけど、ほぼゼロ。本当に自分だけの症状なんだなぁと思ったことを思い出します。

で、あれこれと問題の切り分けをやってもたものの結局症状は改善されず、再度修理に出しました。この時はバッテリーグリップから本体への給電もされておらず、その修理と併せて依頼しました。

で、帰ってきたK200Dですが、やっぱりしばらくの間は調子良いんだけどしばらく経つと駄目になるんですねー。ミッキーのエネループとか買ってみたけど、やっぱり症状は改善しないわけです。

もう、ガッチリ直してもらおう

メーカーに修理に出始めてからは修理費用は発生していませんでした。
恐らく「一度修理に出したのに、その症状が改善されていないから」という理由なのだと思います。
ただ、さすがに修理に出すのに疲れてきました。
たまたまなのか分かりませんが、サポート担当の方も毎回同じ方で、だんだん
「あー、だめでしたかー」
「えー、そーなんですー」
みたいな感じになってたし。
なので、「もうお金掛かっても構わないから基板替えるとか、他の部品替えるとか、抜本的なので頼む」とお願いました。もう、ガッとやってバッと直してもらおうと。内部部品ガラッと総入れ替えでも構わないと。
すると、ここでサポートスタッフさんから思わぬ提案がきたわけです。
「実は症状の原因が分からないのです。R&D(開発部署)で本体を検証したいので、不本意かもしれませんがこちらでカメラを引き取らせてください。もちろん代替品はご用意します。先日発売されたK-30というカメラがあるのですが、現在お使いのK200Dと同クラスの現行機種になります。こちらと交換という形でお話を進めさせて頂きたいのですがいかがでしょうか」との提案。
まさかの急展開でビックリしたわけですが、特段断る理由はこちらにはありません。
まぁ、しいていうならK-30は専用リチウムなので今までK200Dで使ってきた分、それと検証のため買い増したエネループ24本の使い道に困るということくらいです(今調べたら別売バッテリーホルダーを使えば単三でも使えることが判明)。レンズ資産も勿論使い続けられるし、新しくなるのは悪い事ではありません。

あー、やっぱりだめだ

あー、駄目だ。問題ありだ。

K-30にはバッテリーグリップが無い。
そもそも製品として存在しない。

それは困る。
縦位置グリップが必要だし、撮影枚数を伸ばすためにもグリップは欠かせない。

「うーん、それはちょっと困るなぁ。K-30のバッテリーグリップは開発の予定は無いんですか?」
と聞いても、恐らく無いのでは、との事。K-30のメインユーザーはバッテリーパックなんて使わないんだろうね。小型軽量コンパクトの機体に錘を付けてどうする、みたいな。そりゃそうだよね。昔と違ってリチウムの性能も上がってるし。

そうかー、それならしょうがないよね。K-30に替えてもらって、予備のリチウムバッテリーを追加で買うしかないかぁ、と考えはじめたその時…。

本エントリーのクライマックスとその後

サポートスタッフさんから本エントリーのクライマックス的発言。

「わかりました。それではK-30ではなく、バッテリーグリップの設定があるK-5をお出しします。もちろんグリップも一緒に」。

ほんとビックリ。なんなのあんた達、太っ腹すぎるじゃないのよ。
もう断る理由はナッシング。エネループ達も引き続き活用できるし、カメラも上位機種になるし。
なんだかんだと長く使ってきたK200Dとこんな形でお別れするのはちょいと寂しいけど、妻のK200Dがあるから使い比べはできるしね。

というわけで、なんだか最終的にはこちら側がお礼を言うレベルの神対応という結果になり、今後の流れの説明等を聞きつつサポートが終了したのです。

数日後、僕の手元にK-5が届き、
送られてきた梱包箱にK200DとK200D用のバッテリーグリップをそのまま入れて送り返しました。
その後はすこし忙しく、まだK-5では多くを撮影していません。
でもきっと良い写真が撮れるだろうと思っています。

書くかどうか迷ったのだけど書くことにした

いや、このエントリー、当初は書くか否か迷いました。
正確にはほぼほぼ書き上げた状態のままお蔵入りにするつもりでした。
場合によってはこのエントリーでペンタックスに迷惑が掛かる可能性もありますので。

でも書くことにしました。理由は書きたいから(笑)。
いや、もう少し説明すると、今回の件を通してペンタックスにはとても感謝してるし、サポート含めて信頼できるメーカーだなぁと心から思いました。特に対応してくれた修理スタッフとのやり取りからは「受けた修理で直せていないのが非常に悔しいし、ユーザーに申し訳ない」という気持ちがありありと伝わってきました。電話の向こうでうなったり、ブツブツ言ったり、本当に「中の人」って感じでした(笑)。ま、それは置いといて、こういう素晴らしい体験(カメラが新しくなったという事ではなく、サポートスタッフの本気な対応)は、経験した人間が発信しないと他のユーザーや購入検討者には伝わらないし、もしこのエントリーが何かのきっかけで今回担当してくれた人の目に留まれば、それをもって僕の感謝の気持ちも伝えられるだろうと思ったからです。

学生時代のMZ-10から始まった僕のカメラライフは、それ以降ずっとペンタックスと共にあります(妻はたしかMZ-7)。今もMZ-3が手元にあります(過去エントリー)。

正直に言うとキャノンやニコンに乗り換えようかなと思ったことも今まで無いわけではありませんが、これだけ素晴らしいサポートを受けてしまうと、今後しばらくはペンタックスから離れられそうにありません。

もちろん本来なら故障しないのが一番なんでしょうけど、最近は「故障が無くてあたりまえ」みたいな世の中でちょっとあれかなと思っています。「不具合が出ない、出にくい」だけじゃなく、「万一不具合が出た時にどんな対応をしてくれるか」というのもメーカーに対する評価方法の一つだし、ユーザーが期待するサポートを的確に提供できるメーカーというのは意外にロイヤリティーや満足度は高いのではないでしょうか?
「壊れにくい製品が壊れた」→「サポートが適当」
よりも
「ちょっとトラブルが多い」→「でもサポートがしっかり対応してくれる」
の方が、ユーザーの安心感は高いような気がします。
素晴らしいサポート対応であれば、回数を重ねるコミュニケーションがもらたらすエンゲージメントも生まれるでしょうし(注:ヘボサポートの場合は怒りゲージがグングン上昇するだけ)。
もちろん
「壊れにくい製品が壊れた」→「でもサポートがしっかり対応してくれる」
が一番良いにきまってるんでしょうがそれもなかなか難しい話なので、
ユーザー側としては「モノはいつか壊れる」ということを忘れないのが大切なのかもしれませんね。

いつもありがとうペンタックス(と、中の人達)。
これからも宜しくお願いします。

お願いします

ペンタックスへの感謝と対応の素晴らしさをお伝えするべく書いたエントリーですが、既述の通り、書くか書かないか迷いました。このエントリーを見て「いいなー、自分も新しいのに取り替えてもらおう」という方が増えると困るな、と。
もちろん製品に問題を抱えている場合にサポートにご連絡するのは全然構わないと思いますし、ペンタックスであればしっかりと対応してくれるものと思います。
しかし、「フジカワが取り替えてもらったんだから自分のも新しいのに替えてくれよ」とペンタックスにだだこねちゃうのは僕の本意ではありません。
そこはなんとかご理解をいただき、もし良ければペンタックスのカメラを手に取っていただければとてもうれしいです。

5個のコメントあるよ

  1. 初めましてm(__)m

    自分もK200Dを使っているのですが、電池を入れても起動した瞬間に電池がなくなり、新しいのに変えても起動しないという症状が最近出てます。(中古で買った当初はそんな症状なかったのです。。。)
    ほんとう困っている状況です(^^;)
    CCDのK200Dが好きで(K-5から買い換えてしまいました(笑))使っているのですが修理に出して治らないのですかね???

  2. 連投すみません。

    自分もK200Dの電源の件で困っていて、他に同様の方はいないか探していて貴殿のブログにつきました。
    貴殿も書かれているように他に同様の症状の方はいないのでしょうかね?

    因みに自分はパナの充電池3種類20本以上です(^^;)

  3. >しるびあさん
    僕が経験した現象に近い印象です。また、他に同様の症状を経験している方については、ネットを探す限りほとんどいませんでした。
    私個人としては当初、この症状の原因は製品の劣化だと考えており、電源回りの部品交換、場合によってはメイン基板まで交換すれば問題は解決するものだと考えていました。しかしどうやら話はそう単純ではなかったようで、結局私のK200Dは原因特定のために開発部門に送られたそうです。あれから3ヶ月経過しているので、もしかしたらペンタックス側でも何か分かったことがあるのかもしれません。
    しるびあさんも症状の頻度ややってみた問題の切り分けなどの記録を取って、ペンタックスに問い合わせをしてみると良いかもしれませんね。
    問題が解決することを祈っております。

  4. ちゃぺねこ

    はじめまして。
    K-30 と K200D(中古)を所有しています。
    両機種とも幸いにもご指摘のような現象は発生していません。
    それは置いといて、サポートに対する心象について、よく分かります。
    工業製品に不良や故障はつきものですよね。
    おっしゃるとおり、その時のサポート部門の対応がそのブランドに対する評価に直結すると思います。
    どこかの調査だったと思いますが、またそのブランドを購入しようというリピート率は、故障率の低さよりもサポートが親切だったと感じた時の方が高いそうです。頷けますよね。

  5. 中古で手に入れたK200Dですが、新しい電池を入れて、スイッチを入れない状態でも、あっという間に電池がなくなってしまいました。ダメ元で分解し、内蔵の空気二重層電池を交換してみたら、何事もなかったように直りました。電池の交換時にも日付は保持されます。ただ、電池交換の難易度はちょっと高いです。

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