再インストールしてみる|WordPress(3.0.1)

WordPressを再インストール

WordPressのプラグイン設定中、予期しないエラーを繰り返すようになりました。
どう考えてもおかしなところでエラーです。
「とうとうWordPressおかしくなったか?」という感じ。
アップグレードや実験を繰り返す度に発生するゴミ的ファイルがサーバ上に存在するのは薄々気が付いていたのですが、あまりに面倒なので見てみぬフリをしていたのです。
色々試行錯誤してみましたが、対症療法も限界です。いっそのことインストールし直したほうが早い。
というわけで、この際一斉奮起して一度データをすっからかんにした上で、WordPressを再インストールすることにしました。

また、今後こういう事態が再び訪れるであろうという予感及び、他にも同じような境遇の方がきっといるであろうと思い、今回の作業手順をメモしておきます。

ざっくりとした作業の流れ

1.バックアップの準備
2.引き継ぎたい全てのデータをバックアップ
3.WordPressに関するデータの削除
4.新しいWordPressのインストール
5.バックアップしていたデータを復旧

という流れで作業を進めます。

1.まずはバックアップ前の準備

バージョンが異なると「データバックアップ→データ削除→新規インストール→データ復元」の流れが上手くいかない場合も考えられます。なので新規でインストールする予定のWordPressのバージョンに既存WordPressを合わせておきます。今回は現状における最新版(ver.3.0.1)をインストールするので、既存状態も最新版までアップグレードします。

WordPress | 日本語 » アップグレード

2.それではバックアップ

バージョンアップの作業が完了したらいよいよデータのバックアップをしていきます。

バックアップ項目

1.エントリーのデータ
2.アップロードしたデータ(画像等)
3.プラグイン
4.テーマ
5.htaccessファイル、configファイル
6.その他特殊利用の為にアップロードしていたファイル
7.プラグイン等の各種設定情報

1.エントリーのデータ

DBから直接引っこ抜くこともできますが、WordPress上からエクスポートするのが簡単なので、今回はこっちで作業。
管理画面 > ツール > エクスポート
20100827 01 360x189 再インストールしてみる|WordPress(3.0.1)
で、
・はじめ(の日)
・終わり(の日)
・作成者
・カテゴリー
・投稿タグ
・内容の種類
・ステータス
の項目からエクスポートしたい条件に合わせてプルダウンを選択して「エクスポートファイルをダウンロード」をクリック。今回は初期設定のまま全てをエクスポート。
「wordpress.YYYY-MM-DD.xml」というファイル名でダウンロードされます。

2.アップロードしたデータ(画像等)

画像等のアップロードファイル(通常:/wp-content/uploads/)をFTP経由でダウンロード。ブログ運営期間やアップしてる画像の量によってはここが一番時間掛かると思います。

3.プラグイン

アップしているプラグインファイル(/wp-content/plugins/)をFTP経由でダウンロード。
過去にインストールしたけど停止にしていたり、もう使わないな、と思ったプラグインのダウンロードをこの段階で省略すると時間の短縮になります。

4.テーマ

アップしているテーマファイル(/wp-content/themes/)をFTP経由でダウンロード。
こちらも不要なテーマについてはこの段階でダウンロードを省略すれば時間の短縮につながります。

5.htaccessファイル、configファイル

サーバ、php等の設定を目的にアップロードしてるhtaccessファイルやconfigファイルをダウンロード(忘れやすいので注意!)。僕の場合は
・XREA上でphpがセーフモードで動く問題を解決する
・(後で必要)インポート時の転送許容量を増やすためにPHPの「memory_limit」の値を変更する
既述をしたhtaccessファイル(/wp-admin/.htaccess)と、
・みんな使ってるWordPressの設定ファイル(/wp-config.php)
の2ファイルをFTP経由でダウンロード。

6.その他独自に変更したコアファイル、アップロードしているファイル

Google Analytics用の認証ファイルや、サイトマップ等、追加機能や付加機能を実現するためのサードパーティーファイルのバックアップも忘れずに。

7.プラグイン等の各種設定情報

これも意外に忘れがちですが、時短のためにやっておきましょう。インストールしてるプラグインの設定を残して置いたほうが、後々の設定が楽です。文字情報が多い場合は個別にコピペするのが吉かもしれません。
20100827 02 360x97 再インストールしてみる|WordPress(3.0.1)
・ダッシュボード
20100827 04 348x300 再インストールしてみる|WordPress(3.0.1)
20100827 05 360x184 再インストールしてみる|WordPress(3.0.1)
・使用中のプラグインの管理画面例(設定内容)
20100827 06 360x288 再インストールしてみる|WordPress(3.0.1)
20100827 07 360x185 再インストールしてみる|WordPress(3.0.1)
・カテゴリ、タグ、一般設定、投稿設定等WordPressの各種管理画面例(設定内容)
等のキャプチャやテキストデータをバックアップしておきましょう。

基本的には以上でバックアップ作業は完了です。
焦ってミスをしないように、ここで一息いれるとこの先もリラックスして作業できます。

3.既存のWordPress環境とDBデータを削除する

それではバックアップが完了したので、既存のWordPressに関するデータを削除していきます。

1.WordPressディレクトリの削除

WordPressのコアファイルを含むディレクトリごと景気良く削除しましょう。

2.データベースの中身を削除

次ににDBのデータ自体も清水の舞台から飛び降りる感じで削除します。私がWordPressで使用するレンタルサーバのXREAはphpMyAdminが使えるのでそちらから作業。WordPressの初期設定ファイルであるwp-config.phpはそのままの内容で使う予定なので、DBの存在自体は残しつつテーブルを削除します。
54ec009e70dc833946c424b5f17a8c3c 360x248 再インストールしてみる|WordPress(3.0.1)
2-1.phpMyAdminにログイン
2-2.左メニューからWordPressで使用中のDBを選択。
2-3.テーブルのところにある「すべてチェックする」で、全てを選択した状態で、その横にあるプルダウンから「削除」を選択。

これでWordPressに関するほとんどのデータ削除は完了。

4.最新版WordPressをインストールする

1.WordPressのダウンロードとインストール

WordPress | 日本語
から最新版のWordPressをダウンロード&アップロード。

2.新しいwp-config.phpを設定

バックアップのwp-config.phpを参照しながら新しいwp-config.phpを設定します。

以上の作業でインストール作業は完了です。ブラウザ上ではエントリが一切ない一番最初のWordPressの状態を確認できるハズ。

5.バックアップしていたデータを戻していく

それでは最後に以前の状態と同じようにするために、バックアップ済みのデータを一つずつ戻していきます。

1.htaccessファイルをFTP経由でアップロード

何かの理由で.htaccessを使用していた場合は元あった場所に再度FTP経由でアップロードします。

2.テーマファイルをFTP経由でアップロードし、有効化する

ビジュアルテンプレートのテーマファイルをFTP経由でアップロードし管理画面から有効化します。

3.プラグインをFTP経由でアップロードし、有効化する

使用するプラグインをFTP経由でアップロードし、管理画面から有効化します。

4.ウィジェットを設定する

選択したテーマやプラグインに併せて、以前と同じ状態にウィジェットを設定しましょう。

5.画像類のファイルをFTP経由でアップロードする

画像類のファイルをFTP経由でアップロードします。私の場合はここで時間が掛かる事は事前に分かっていましたので、軽くストレッチしたり、飲み物を飲んだりしながら休憩。一気にやろうとするとミスしちゃうので、焦らずに作業することをオススメします。

6.エントリーのデータをインポートする

6-1.インポート用プラグインのインストール
管理画面 > ツール > インポート
20100827 09 360x119 再インストールしてみる|WordPress(3.0.1)
でWordPressの項目を選びます。

すると
20100827 10 360x233 再インストールしてみる|WordPress(3.0.1)
インポートするためのプラグインをインストールするように言われますので、そのまま「インストール」をクリックします。

6-2.インポート作業
20100827 11 360x107 再インストールしてみる|WordPress(3.0.1)
インストールが完了すると、有効化、ファイルのインポート作業の画面に進みますので、事前にエクスポートしていたxmlファイルを選択して「ファイルをアップロードしてインポート」をクリックします。

6-3.インポート作業でエラーが発生する
この際、ファイル容量の問題でインポートが上手くいかない場合があるようなので、その場合はアップロードの容量制限を大きくするphpの既述を.htaccessをwordpressのディレクトリ直下に配置すると良い様子。

php_value memory_limit 48M
php_value post_max_size 48M
php_value upload_max_filesize 48M

インポートするファイル容量によっては時間が掛かると思いますので、焦らずに待つとよいでしょう。僕の場合は投稿数700エントリー前後で15分ほど掛かりました。

スクラッチインストール完了

さて、以上で全ての作業が完了です。
初めての作業だったので色々と手間取りましたが、終わってみたら案外楽だったような気もします。ま、時間は掛かりますが。これは慣れたらさほど難しい作業ではありませんので、クリーンな環境でWordPressを運営したい方や、いろいろと実験してみたい方は何度か繰り返すと楽に作業できるようになるかもしれません。

もちろんご利用の環境やバージョンによっては上記方法で全てが上手くいくわけではありません。
作業時には入念な計画としっかりしたバックアップをお取りのうえ、自己責任で作業してください。
「こうやったほうがいいんじゃない?」
「これ忘れてるよ!」
という事がありましたらどしどしコメントお待ちしております。

番外編

今回の作業に併せて、アップロードした画像の保存ディレクトリを少し変更。WordPressを始めた時の設定がまずかったせいで、昔の画像の一部が
/wp-content/
内にずらーっと置かれている状態だったのです。機能的には問題ありませんがちょっと気持ち悪かったので、その辺も今回の作業に併せて
/wp-content/uploads/
に移動します。
すると当然ですがブラウザでの閲覧時にリンク先が見つからないので画像は表示されません。
その対応としてバックアップの為にエクスポートしていたxmlファイルをインポート前に直接手をいれて編集します。

<img src="http://blog.sugulab.com/wp-content/xxxxxxx.jpg">

となっているソースを検索/置換で

<img src="http://blog.sugulab.com/wp-content/uploads/2011/02/xxxxxxx.jpg">

というように変更。同じような作業をお考えの方は、関係ないファイルまで変えてしまわないように細心の注意と事前の準備を忘れずに行いましょう。

参考:
WordPressのサーバー移転メモ:バックアップ編 | コリス
WordPressのサーバー移転メモ:セットアップ編 | コリス

3個のコメントあるよ

  1. [...] ■参考:スグラボ ≫ 再インストールしてみる|WordPress(3.0.1) [...]

  2. [...] blog.sugulab.comさま [...]

  3. [...] 手順はこちらのサイトを参照 http://news.7zz.jp/php/3379.html http://blog.sugulab.com/?p=4788 [...]

コメントを残してみる

コメント