Adobe Readerでページの一部を拡大印刷する方法+おまけ

Adobe ReaderでPDFファイルを印刷する際に、
「全面は必要ない、むしろ部分的でいいからもう少し大きく印刷したい。」
と感じることがあります。
分かれば超簡単で便利な機能なのですが、意外に周知されてなさそうなのでその方法をメモしておきます。

なお、Adobe Readerのバージョンは、現時点で最新であるVer.Xをベースに説明していきます。無料でダウンロードできますので、旧バージョンをお使いの方はこの機会にバージョンアップしても良いでしょう。

Adobe – 無償の PDF ビューア、Adobe Reader のダウンロード

サンプルはこれ

適当に用意したこのPDFファイルをベースに話を進めます。
20130313 01 600x515 Adobe Readerでページの一部を拡大印刷する方法+おまけ

印刷したい範囲を指定

まず、「ココを印刷したい」という範囲を指定していきます。
「編集」メニュー内の「スナップショット」を使います。
20130313 02 600x515 Adobe Readerでページの一部を拡大印刷する方法+おまけ

カーソルが十字型のものに変わりますので、そのまま印刷したい範囲を囲みましょう。
上記サンプルPDFの大文字の”A”から”H”まで印刷する場合はこんな感じでヒョイと囲みましょう。
20130313 03 600x515 Adobe Readerでページの一部を拡大印刷する方法+おまけ

範囲の指定が完了して領域がコピーされる

領域の選択を行うと下図のようなメッセージウインドウが表示されます。
20130313 04 Adobe Readerでページの一部を拡大印刷する方法+おまけ
メッセージの内容については後ほど別途説明しますが、基本は気にしなくて良いので「OK」
を押してウインドウを閉じましょう。

印刷設定画面を開く

PDF画面上では、選択した範囲が相変わらず枠で囲まれている状態だと思います。
それではそのまま印刷設定画面を開いてみましょう。
20130313 051 600x515 Adobe Readerでページの一部を拡大印刷する方法+おまけ

すると、設定画面右側のプレビュー表示も、印刷したい部分のみの表示になっていると思います。
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ここでポイントになるのは「サイズオプション」の選択肢です。
上の図では「合わせる(F)」が選択されています。言葉が若干足りませんが、意味合いとしては「用紙のサイズに合わせて印刷対象を拡大縮小する」という事になります。
ちなみにその下にある「実際のサイズ」を選択するとこうなります。
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拡大も縮小もされずオリジナルのサイズで印刷されます。
「不要な部分は印刷したくないけど、サイズは変えなくて良い」という場合はこちらを選択すれば良いでしょう。

あとは印刷するのみ

あとは用紙の向きや使いたいプリンターの種類などを選択して印刷ボタンを押すだけ。
これで、必要な部分だけを選んでページの一部を拡大印刷することができます。

おまけ

先ほど説明を保留していた「選択した領域がコピーされました。」の件ですが、これは「選択した部分がクリップボードに入っている」という状態になっているということです。つまり、エクセルやワード、グラフィック系のアプリケーションなどを起動してそのファイル上でペーストを行うと、ちゃんと貼り付けされますよ、ということです。
この機能を使うとPDFの必要な部分だけを切り取ってエクセルやパワーポイントの資料に掲載したり、グラフィック系アプリの加工素材として使用したりすることも可能です。
といいますか、スナップショットは本来、こっちの機能をメインとして実装しているものだと思います。
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Fireworksの新規ファイルにペーストするとこんな感じ。

お役に立てたら幸いです。
お試しあれ。

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