iMacと比較したら駄目でしょうに|VAIO Phone

イマイチだよね

さんざんティザーで引っ張ってやっとこさ2015年の2月に発売となったVAIO Phone。
今のところ、市場での評価はイマイチのようです。
ちょうど僕も携帯端末を変えようかなとちょっと触ったのだけど、他の端末との違いが良く分かりませんでした。
無理矢理にでも一つあげるとすると「デザインが何となくVAIOっぽい」、ただそれだけ。

比較対象にiMacを引っ張りだすが…

そんなVAIO Phoneについて日本通信の三田聖二社長が「初代iMacと戦略は同じ」と自信を見せてるらしいんだけど、それって一体どんな戦略なんでしょうか。そしてその自信たっぷりのVAIO Phoneで世の中をどんな風に変えるつもりだったんでしょうか。比較対象にAppleのiMacをひっぱりだすとは良い度胸だなぁと思わずにはいられません。
というのも僕が初めて買ったコンピュータはまさに初代iMac(ちょっとアップデートしてからだけどね)。
これ。

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懐かしいなぁ。
CPUなんて400MHzですよ。メガヘルツ。今じゃゴミです。

そして、この初代iMacが世の中に与えたインパクトと実際に与えた影響たるや本当にすごかったと今でも思っているからなのです。
それがAppleにとっての「戦略」だったかどうかは定かではないけれど、僕の認識で初代iMacが世の中に与えた影響は以下のようなもの。
1.外部機器とのインターフェイスをUSBに集約し、その結果、周辺機器市場をがらりと変えた。
2.本体からフロッピードライブを排し、外部メディアの進化を加速させた。
4.マリンブルーのスケルトン筐体がオフィスに彩りを加えた(のちにビタミンカラーや花柄まで!)。
3.そしてその勢いはオフィス内に留まらず、あらゆる分野にスケルトンアイテムを流行らせた。
5.一部業界のためのコンピュータと化していたMacを世の中に知らしめた(そしてニーズに合わない購入者も続出)。
ぱっと出てくるところでこんなところ。
自社のブランディングやイメージ、Windowsを含めたコンピュータ業界(模倣デザイン多数!)だけではなく、ステーショナリーやファッション、玩具などあらゆる市場に影響を与えたわけです。

一方のVAIO Phone、世の中の何かを変えたでしょうか?
正直、僕にはそうは思えません。
たとえ事実と異なっていたとしても「同じようなデザインとスペックの端末がある(Panasonic製「ELUGA U2」)」と騒がれているようではVAIO Phoneの先行きは厳しい気がします。

いや、VAIOには頑張って欲しいんですよ

明日のご飯代を稼ぐ端末も大事だけど、そんなことをするためにVAIOを分社化した訳じゃないだろうし、消費者がVAIOに期待しているのもそんなことじゃないと思う。

別にApple信者でもないしVAIOが嫌いなわけでもないんです。
むしろどちらかというとVAIO(当時はsony)は好きだし期待もしてます。

こんな本だっていまだに大事に保管してるくらい。

いつだってAppleと同じくらい僕らの度胆を抜いてくれたVAIO製品を今でも待ってるし、今でも期待してる。
独立してもそのマインドは生きてると信じてるし、むしろ大企業病を脱して研ぎ澄まされてると思うんだけど。
それこそが存在意義でしょう。

本当に頑張ってほしいと思う。

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