データ復旧までの道のり

まず始めに、超長いです。

めんどくさがり屋さん、興味ない方は読まないほうが吉。

割と備忘録的な記録です。

助かったー。

まず、結果としてはデータの復旧は無事に完了。

で、それまでの主な経過を以下に。

■障害環境

ハードウェア/MacBook 2.0GHz Intel Core 2 Duo

OS/MacOSX10.5

HDD/seagate320GB

接続/Firewire

■障害内容

・マウントしない

・ディスクユーティリティーでの認識なし

つまり完全に「無い事」になってる。

■復元までの道のり

1.物理的接続確認

FireWireの抜き差し、USBでの抜き差し(マルチポートなので)、電源の確認、コンセントの変更等するもだめ。

2.原因はHDDケースかHDD本体かの検証

それぞれに予備を当てはめて検証するも、やはりHDD本体に問題があることが判明

3.嫁のマシン(G4 graphite)の内臓IDEに挿してOSX(10.3.9)ブート

ふと思い立って、駄目もとで嫁のマシンを拝借。

どうせ駄目だと思いきや思いのほかマウントに成功。

大興奮してファイルを開くも、軽くレインボーを回した挙句、ファインダーの再起動がかかる。

何度やっても同じ。過去の経験から10.5のtimemachineファイルが保存されたHDDではないかとにらむ。

でもちょっとだけ前進。

4.同じく嫁のマシンに挿してOS9ブート

古いマシンなのでOS9入ってるかも、と思いoptionキー押しながら起動したところ、

なんとインストール済み。

ほんっとにひさしぶりのクラシック。ピープ音とか懐かしすぎ。

OS9のGUIお久しぶり。こんなんだったっけ?

あまりの久しぶりっぷりに本人(G4)も驚いたらしく、

当然のようにデスクトップの再構築を要求してきたので素直に従う。

…おぅっ!マウントに成功!!しかもファイル開けるじゃん!

と思いきや、ファイルが破損してる様子…。

jpgをPSで開こうとすると「不明、もしくは無効なjpgマーカーが…」

その他ファイルも「ファイル形式が…」、「ファイルが破損…」

ってさ。

ここまでは消えたデータへの思いと精神力で自分自身をドライブしてきたのだけれど、

このクリティカルな事実を前にでかなーり体力とモチベーションが低下。

とりあえずマウントができてるので、破損してても何してても

データを全て別のディスクに吸い出す。

容量が容量なので作業命令を出した後は就寝。

5.コピーデータもやっぱりだめ。

翌日、データをコピーした予備HDDはMacBookでもマウントできた。

しかしデータは相変わらず破損したまま…。

というわけでまずはこの「破損したファイルの復旧」というスタンスで作業を進める。

6.各種復旧アプリを試す。

ネットで調べたところ、Mac用、Win用でいくつかの画像系復旧アプリが見つかった。

ブートを切り替えながら両方のプラットフォーム上での画像データ復旧を試すも、

どちらも、どのアプリも失敗。

しかも、破損データは画像類だけではなく、格納データほぼ全域に渡っているため、

このスタンスには最初から消極的(←自分で決めたくせに)。サクッとあきらめる。

7.やっぱり欲しいのは全データの復旧

ここで問題のHDDをMacBookに再度接続してOSのCDからブート。

するとなぜかドライブの認識はするようになった。相変わらずマウントはしないが。

というわけで光がちょっとだけさしてきたこともあり、

迷っていた有償アプリを探し始める。

有名どころではノートン、ディスクウオーリアなどもあるが、

個人的経験からノートンは回避。ディスクウオーリアはサイトがヤバいので却下。

選んだのは「Data Rescue2」。

サイトがなんとなく安心だったのと体験版で1ファイルだけ復旧できるか試せたから。

8.Data Rescue2体験版のダウンロードとディスクのスキャン

気まぐれでHDDを認識しているだけかもしれないので、

ここからはスピードを上げて作業。

早速サイトから体験版をダウンロードしてディスクをスキャン。

スピードを上げたにも関わらずスキャンには6時間程度必要みたい。

スピード上げて損した。風呂入ってビール飲みながら待つ(緊迫感ゼロ)。

9.ファイルがぞくぞくと出てくる

スキャンが進むにつれてかつて当然のように存在し、

今では暗闇の向こうに消え入りそうになっていた

貴重なファイル達がちょっぴりだけ姿を現す。

ただ体験版の時点ではスキャンと1ファイルの復旧だけなので

まだ手は届かない。アルフォンス~!

10.1ファイルだけお試し復旧

完了したスキャン結果から1ファイルだけ復旧することができる。

一番復旧させねばならない「過去の写真達」のなかから一枚だけ選んでポチリ。

すると…。

キタコレ。

出たよ、出たよ~!!

というわけで復旧成功!!

これはこのまま行くしかない、ということで正規版の入手。

シリアル入れて…。

あ、またスキャンし直しだって…。また6時間。

11.データの復旧

今回のために購入してきたHDDにデータを復旧。

一晩寝かせて作業完了。

12.破損データの確認

いいよ、いいよ!!ファイルが直ってる~(ってか壊れてなーい)!!

とりあえずは写真をiPhotoでチェックするも、

ディレクトリ階層、ファイル名、画像、多分全部生きてる。

多くて見切れないけど、さらっと流して見た中には破損は見当たらず。

他の拡張子ファイルもランダムに開いたものは全て問題なし。

というわけで長かったデータの復旧は無事に完了。

偶然的な要素がちらほら入ってて

全てが自分の管理下で起きたことじゃないのが少々気になるも、

結果オーライということで細かいことは気にしないことにする。

勝てば官軍。

まとめはまた次回…。

4個のコメントあるよ

  1. おおおおお!

    おめでとう!

  2. あ、読んでる人がいた(笑)。

    ありがとー。

    世界の全てにありがとー。

    世の中は愛に満ちている。

    たとえHDDが破損しても。

  3. おお!大変でしたねー!!!

    データの復旧はまだやったこと無いですねぇー。

    ちょっと、参考になりました♪

  4. [...] っていたり、 欲しい写真を探すのにあちこち立ち上げたり。 あげく去年はスグラボ » データ復旧までの道のりでも書いた通り、過去の写真データ全てを失うところでした。 この先も同 [...]

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