553エラーが出る時の対応|FTPクライアント

何度も確認しますが、7月ということでいいですよね、フジカワです。さ、寒すぎるよ…。

FTPで553エラー

ファイル/ディレクトリへのアクセス権限が不足しているユーザーでFTP接続してファイルをアップロードしようとすると553エラーがでます。それに対する対処方法を以下に2つ。

前提条件

FTPユーザー名:fujikawa
ディレクトリの所有者: root
ディレクトリの所属グループ: root
「アップロードする」という事を「書き込み権限を与える」という事と同義とする。

1.ファイル/ディレクトリの所有者をFTP接続するユーザーに合わせる

ファイル/ディレクトリ側をユーザーに合わせる方法。chown コマンドを使い、アクセスしたいファイル/ディレクトリの所有者をFTPユーザーと同じにします。

# chown -R 元の所有者名(root) 変更後の所有者名(fujikawa)

※-R オプションは、「内包するファイル/ディレクトリにも同様の処理をする」ためのオプション。これを使うと、指定ディレクトリに内包される全てのファイル/ディレクトリも同じ所有者に変更されます。

2.ファイル/ディレクトリのアクセス権限を変更する

次は、所有者は変えないまま、アクセス権限を変更する方法。 chmod コマンドを使います。

# chmod -R 775 ファイル/ディレクトリ名

この「775」という権限を表す数値は、ユーザーfujikawaが
・ファイル/ディレクトリの「所有グループ( root )」に属しているのか( cat /etc/group でチェック)
・それとも一般ユーザーなのか
などによって変わってきますので、各自環境を確認のうえ、r(読み込み)、x(実行)の必要権限と合わせて指定すればよいでしょう。
7-読み・書き・実行(rwx)
6-読み・書き(rw-)
5-読み・実行(r-x)
4-読み(r–)
3-書き・実行(-wx)
2-書き(-w-)
1-実行(–x)
0-権限なし

ちょっと別の方法としてw(書き込み)権限だけをサクッと追加させたい場合は、
1.ユーザ全員に書き込み許可
# chmod o+w ファイル/ディレクトリ名
2. FTPユーザーをファイル/ディレクトリの所属グループに加え、グループ書き込み許可
# usermod -G root fujikawa
# chmod g+w ファイル/ディレクトリ名
という方法もあります。

番外編:rootでFTP接続する

ちょっと前提条件とは外れますが、最初から所有者である root で FTP 接続するという方法もあります。ただし、セキュリティー的に不安が残るのでオススメできません。サーバー側の設定として root でのFTP接続は不可にしてあるところがほとんどなのも、セキュリティーを考慮しての処理です。

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