やっぱり思う|次世代が働くのは世界だ

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昨年の暮れ12月24日に下書いていたものが発掘されました。公開し損ねていたようです。
世の流れが明らかに古い部分も大アリですが、
「あぁ、そういえば当時はそんなんだったかも」位に思いながら読んでいただければ幸いです。
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子供店長を起用した他社CMを見かける機会が増えてきましたね。フジカワです、こんにちは。しかしながらどれも同じような使い方であるのが気になります。子タレとしては王道的CMばかりだけど、使う側である企業もも使われる側である清史郎君も、電博に踊らされないようにしないと飽きられますよ。清史郎君の違う一面を引き出したCMをお待ちしております。

今の状況はさほど好転しないと思う

少し前からずーっと脳のすみっこで考えてたんだけど、
やっぱり僕らの子供世代あたりが仕事を探す時期になる頃には、
日本には仕事が少なくなってると思う。
・子供が減ってる
・年寄りが相対的に増えてる
・年寄りはモノを買わない
・年寄りがモノを買ってあげる子供もいない
・ずーっと財布の紐は固い状況が続いてる
という現在の状況は、
劇的な好転はしないだろう。
下手すると緩やかに状況が進んでいく可能性すらある。

すると、当然国内の消費が少なくなるので、
企業側の狙いは海外市場に向かう。
近いところではこれから消費の加速が進むであろう中国や、
まだまだのりしろののこされている東南アジア諸国など。
そうなると今までの
海外生産国内消費が、
海外生産海外消費となり、
ただでさえ少なくなっている日本国内の製造拠点が
どんどん海外にまるごと移動していくのではないだろうか。

なんせ国内はコストが高い。
おまけに市場が海外ときたら、国内で生産するメリットはほとんど無い。
一方、売る場所で作れば需要に応じてリアルタイムに対応できるので時間コストは大幅カット、
人的コストは国内よりもはるかに低くできる。
物流コストも掛からない。

今年の高校生が、高卒での就職を諦めて大学に進学するケースが増えているらしい。
早くも国内生産現場の縮小が出始めている。
不景気というのも大きな理由ではあるが、
この先景気がすこぶる回復したとしても、
日本国民の消費意欲は以前のようには戻らないだろう。

ちょっと脱線するが、
政府の景気対策は完全に誤っていると思う。
国民は「お金がないから使わない」のではなく、「将来を案じてお金を使うのが怖い」のだ。
何が起きるか分からない時代。明日には会社がなくなっていても不思議ではない。
そんな空気が蔓延しているのに暢気に新車や新築の家なんぞ買ってられない。
長い未来に負債を負うのが不安でしょうがないのだ。
それなのに実弾をばら撒いてどうする?
ばら撒かれた実弾を普通に使う国民なんて一握りもいない。
みんな「将来を案じて貯蓄する」に決まってる。
やらなきゃいけないのはそういうことじゃなくて、
「お金を使っても大丈夫だな」と国民に感じさせるような国づくりだ。
「旅行にいっても、車買っても、新築建てても、安心して支払いをしていける収入を得られる会社が、存続していける。そんな消費意欲を下支えする安心感のある国」を(再)構築するために税金を使わないと。
「金を使いにくい社会に金を配布」しても結局は使えないのだ。

さて、話戻して働き先の話。
というわけで、そんな社会の状況が続いているのだから、企業だって利益が出ないし、そうなると社員だって雇えやしない。むしろ減らしてるくらいだもの。
じゃ若者達はどうするか?
都道府県をまたいで仕事を探しにいくだけじゃなく、これからは国境をまたいでいかなければならない。ジョークのように聞こえるかもしれないが、現実の話に十分なりうる。
運よく国内に残れたとしても、かつてのような安心して新車と新築の家を購入できるような状況にはなっていないだろう。今までの、もしくはそれ以上の生活レベルを維持して働けるのはいわゆる「ゴールドカラー」と呼ばれるような新しい労働形態とその能力を身に付けた人たちだけになると思う。

もう世界は小さい。
半日寝て起きればそこは海外だ。
モニターの向こうにはいつだってリアルタイムな海外が見えるし、
コミュニケーションの方法だって確立してきている。

そろそろテレビの地上波チャンネルに英語チャンネルと中国語チャンネルくらい導入して、
外国語嫌いな島国根性を解消する素地作りをしていかないと、
本当に世界に取り残されてしまうのではないかと心配でしょうがない。
若者達はもっと海外に出るべきと思う。
海外に定着しても良いだろうし、いつかそれを母国の為に活かしてくれるともっと良い。
国を変える政治家になっても良い。
経済を変えるビジネスマンになっても良い。
教育を変える思想家になっても良い。
とにかく今のおっさんどもは自分達の世代の安寧しか考えていないのだ。
僕らだって残念ながら自分達の事で精一杯だ。
次世代は自分達の手と足と頭で地球の上で元気に生きていけばいい。
恐らく僕らは孫に会うために飛行機に乗って国境を跨ぐようになるのだ。

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