入れ直し|XAMPP

良くできた妻と一緒に暮らすフジカワです、こんにちは。よくできた妻はしっかりやさんで料理もおいしいのですが苦手なものが二つあり、そのうち一つが「歯医者さん」です。そんな妻が先日歯医者に行きまして、二日連続で二本の歯の神経を抜いてきました。どんだけ痛かったんだろうか。そんなに痛くなるまで我慢する根性と精神力があれば歯医者くらい大した事はないと思うんですけどね。僕も行かなきゃなんですけど。

20120608 01 入れ直し|XAMPP

前提

さて前置きが長くなりましたが、ここからが本題。
XAMPPを入れ直す(バージョン変更)する必要がでたので作業プロセスをメモしておきます。
利用前提によっては役に立たないケースもあるかもなので、一応僕の使い方を簡単に書いておきます。
・XAMPP内で使ってるのはApacheとMySQLのみ。FileZillaやMercuryの設定、移行については触れていません。というか分かりません。
・tomcatやSkypeなど、XAMPPとポートがぶつかるサービスを同一ローカル内で併用しているため、XAMPP側のポート設定を変更して使用します。
・XAMPPのインストールディレクトリはCドライブの直下(C:xampp)です。
・OSはWindows VISTA

バックアップ

さて、まずはバックアップから始めましょう。

サービス停止

XAMPPのApache、MySQL等、動いてるサービスを停止します。XAMPPのコンパネ上で作業します。

データのバックアップ

下記ファイルをどこか別のディレクトリに退避させましょう。
・htdocsディレクトリ内の必要なコンテンツ(不要なものはこの際整理)
・mysqlディレクトリ>dataディレクトリ内の使っているデータベース名のフォルダ。(不要なものはこの際整理)
・Apacheconfフォルダ(Apacheの設定が入っているので念のため)

アンインストール

バックアップが終わったら次はアンインストールしちゃいます。

今入っているXAMPPをアンインストール

「コントロールパネル」 > 「プログラムと機能」から、もしくは XAMPPフォルダ内の「Uninstall.exe」からアンインストール

PC再起動

ここで一応PCを再起動して、気持ちをリフレッシュしましょう。
気持ちが逸り過ぎると上手くいくものも上手くいきません。

再インストール

さて、ここからは新しいXAMPPのインストールしていきます。

必要なXAMPPをダウンロード

http://www.apachefriends.org/jp/xampp-windows.htmlから使いたいバージョンのXAMPPをダウンロードしましょう。今回は古いPHP(5.2.9)が必要だったため、まさかのダウングレード。”xampp-win32-1.7.1-installer.exe”をダウンロードしました。みなさんはお好きなバージョンを。この先はインストーラーを使っていることを前提に説明します。ま、大した違いはないだろうけどね。

ダウンロードしたXAMPPインストーラを起動

・インストール先はそのままc:xamppで。
・アイコンとサービスはお好きに。今回はとりあえず全部無しでやりました。
約2分でインストールは完了します。これはバージョンやファイル種で違うでしょう。

とりあえず起動確認

まずは起動するかどうかの確認。あれこれ設定もありますが、一度試しておくと気が楽です。
・tomcatやSkype等、ポートがよくぶつかると言われるサービスは事前に終了させておきます。(あとでポート設定すれば併用は可能になる)。
・XAMPP起動後、http://localhost/でxamppの管理画面が出ればひとまずOK。

※XAMPP以外のサービスとXAMPPのポートがぶつからないよ、もしくは使ってないよという方は、以上でインストール作業は基本的に完了。事項の「利用するポートの設定」は飛ばして、「バックアップのデータを戻す」へ進んでいただいてOKです。

利用するポートの設定

ポートの設定

XAMPPのApacheは「80」と「443」を使います。僕の環境ではこのポートはすでに別サービス(tomcat)が使用しているため、別のポートを使うように設定を変更しておきます。今回は他と被らないところで「80」を「8080」に、「443」を「444」に変更します。

※環境やサービスの種類、設定によって埋まっているポートは違います。その辺を調べるには
XAMPPでApachが起動しない場合のわりと汎用的な調査・解決方法まとめ – ブログ:ヌルめのつぶやき
が参考になります。僕もちょっとつまづいたので、ここを参考にさせていただきました。

変更箇所(2ファイル、計3箇所)

▼C:xamppapacheconfhttpd.conf
Listen 80

#Listen 80
Listen 8080

ServerName localhost:80

#ServerName localhost:80
ServerName localhost:8080

▼C:xamppapacheconfextrahttpd-ssl.conf
Listen 443

#Listen 443
Listen 444

これでポートの衝突は回避できます。他のサービスを起動した状態でApacheを起動してみましょう。起動すればOK。起動しないようであれば上記参照サイトを参考にしながらぶつかっているポートがないか調べてみます。

バックアップのデータを戻す

さて、改めてXAMPPが使えるようになったので、今度はバックアップしていたデータを戻してあげましょう。

htdocs内のデータ

・バックアップしていたhtdocs内のデータを新しいXAMPPの同じディレクトリにコピー

データベースのデータを移す

・バックアップしていたデータ(mysql > data内のフォルダ)を新しいXAMPPの同じ場所にコピーする
・MySQLを起動する
・XAMPP管理画面の左メニュー、「ツール」にあるphpMyAdminを起動、左メニューのデータベースリストの中にコピーした項目が入っていればOK。

セキュリティ設定

さて、このままXAMPPを使うのはセキュリティの問題が残ります。
管理画面左メニューの「セキュリティ」をクリックすると「要注意」連発なのでその辺の設定を行っていきましょう。

http://localhost/security/xamppsecurity.phpから設定画面へ。

MySQLにパスワードを設定

デフォルトのSuperUserとしてrootというユーザーが設定されているので、そのユーザーにパスワードを追加しましょう。

XAMPPのディレクトリ制御

XAMPPディレクトリにアクセスする際には認証を求めるように設定します。
好きな「ユーザ」と「パスワード」で設定しましょう。

上記作業を行った後で先ほどのセキュリティ画面に戻ると、「要注意」だった
・ネットワーク経由でのXAMPPページへの一般的なアクセス
・MySQLユーザールートへのパスワード無しでのアクセス
・phpMyAdminへのログイン
が「安全」に変わっていると思います。
なおエントリー冒頭で書いたとおり、他のFTPサーバ及びMercuryサーバは使っていません。それとPHPのsafe modeは本番環境とあわせるという理由で今回はこのままにしておきます。

全ての設定作業が終わったら設定を反映させるためにapacheとMySQLを再起動しておきましょう。

もうちょっと便利に

これで一通りは問題なく使えるようになりますが、あと少しだけ作業してもうちょっとだけXAMPPを便利に使えるようにしておきましょう。時間があれば、というレベルです。

MySQLユーザーの追加

MySQLの別ユーザーを追加しておく
phpMyAdminにログインし、「特権」タブ > 「新しいユーザを追加する」から
・ユーザー名:テキストフィールドの値を利用する→任意のユーザー名
・ホスト:ローカル→localhost
・パスワード:テキストフィールドの値を利用する→任意のパスワード

ユーザー専用データベース:なし

グローバル特権:全てチェック

で、最後の「実行」をクリック。
rootでのログインを一度ログアウトして、新規作成の別ユーザーでログインできればOK。

バーチャルホスト設定

▼C:xamppapacheconfhttpd.conf

Listen 8080
の他にバーチャルホストとして使うポートを追加(追加のポートは他サービスとぶつからないところでお好きに)
Listen 8888
Listen 8800

▼C:xamppapacheconfextrahttpd-vhosts.conf

##NameVirtualHost *:80

##NameVirtualHost *:80
NameVirtualHost *:8888
NameVirtualHost *:8800

一番下に追記

DocumentRoot “C:/xampp/htdocs”
ServerName localhost


DocumentRoot “C:/xampp/htdocs/00000″
ServerName localhost


DocumentRoot “C:/xampp/htdocs/11111″
ServerName localhost

としておけば、htdocsフォルダにある00000と11111フォルダに

http://localhost:8888/

http://localhost:8800/

でアクセスできるようになります。パスの絡みが楽になりますよ。

その他参考

過去に書いた似たようなことやXAMPPに関するエントリーです。よければこちらもどうぞ。
スグラボ » xampp内サイトをLAN内の別のPCから閲覧
スグラボ » xamppバーチャルホストを使ってみる
スグラボ » xamppのバーチャルホストをLAN内PCから見られない際の解決策|Windowsファイアウォール
スグラボ » xamppのバーチャルホスト設定|ポートベース編

まとめ

お使いのPC環境や文字コード、パスなど、使っている本サーバの設定内容なんかによってはまだまだ出来る事はあるかもしれませんが、まずはこんなところでそれなりに使えるようになると思います。
他に必要なことや便利な設定がありましたらむしろ教えてください、お願いします。

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